嘔吐・嘔吐を繰り返す、
下痢・血便

子どもが嘔吐を
繰り返す

子どもが嘔吐を繰り返すお子さんが1回でも嘔吐をすると、お母さん・お父さんなどのまわりの保護者の方はとても心配になるでしょう。ましてや、嘔吐を繰り返す場合、どうしたら良いか困ってしまうでしょう。当クリニックでは水分摂取の方法、薬の使い方、再診のタイミングなど詳しく説明させていただきます。

子どもが吐いた…!
まずは症状の観察を

しばらく様子を見ても大丈夫な場合

  • 水分が摂取できている
  • 嘔吐後、元気にしている
  • 発熱や下痢など、他の症状はない

このような場合、すぐにクリニックを受診する必要はないと言えます。ご自宅で様子を見た後、吐き気・嘔吐が落ち着てからご来院ください。

受診を急ぐ場合

  • 吐いた物に血や胆汁(緑色の液体)が混ざっている
  • 何度も吐き、胃が空っぽになって胃液しか出ていない
  • 頭痛を訴えている
  • 頭を強く打ちつけた後、吐き気が起こった
  • ぼーっとしている
  • とにかく元気がない
  • おしっこが少ない、色が濃い
  • 唇や舌が乾燥している

このような場合、様子を見ずに、すぐに当クリニックを受診するようにしてください。

子どもが嘔吐する原因

子どもが嘔吐する原因食べ物に対するアレルギー反応で嘔吐したり、細菌・ウイルス感染による胃腸炎、食べ過ぎによるもの、便秘など原因は様々です。丁寧な問診、診察で原因を明らかにし、適切な治療を行います。

胃腸炎

子どもの嘔吐の原因で多いのは、胃腸炎です。特に、細菌・ウイルスに感染して起こる感染性胃腸炎が多いです。迅速検査で診断ができるものもあります。脱水が疑われる場合、吐き気止めに加えて点滴を行います。

アレルギー

新生児から乳児期にかけては、胃腸炎以外に先天的な異常やミルクアレルギーで嘔吐することがあります。問診からアレルギーが疑わしい場合は血液検査を行い診断します。

腸重積

生後3か月から2歳頃に発症することがあります。早い治療が必要であり、粘血便が出た、機嫌が悪く嘔吐を繰り返す場合はすぐに受診をしてください。

頭痛、頭の病気

頭痛から嘔吐することがあります。発熱に頭痛を伴うことがあり、診察にて脳炎や髄膜炎など頭の病気を除外します。意識がはっきりしないようであれば早めに受診してください。

アセトン
血性嘔吐症
(周期性嘔吐症、自家中毒)

疲労、ストレスから発症します。低血糖になっていることもあり、嘔吐を繰り返している場合は診断もかねて点滴治療を行いますので受診してください。

子どもが
嘔吐したときの対処法

水分補給は少量ずつ

嘔吐を繰り返している(水分を摂取してもすぐに嘔吐する)ときは、水分を摂らないことも治療の1つです。吐き気が落ち着いてきたら、スプーン1杯の水分(水やお茶)から開始し、10分おきに2杯、3杯と増やして飲ませてください。コップ1杯程度の水分が摂れるようになってから少量の食事を開始してください。

消化のよい食事を摂る

嘔吐している時は食事をしないでください。食事が摂れそうになってから、いつもの3~5割程度のおかゆやうどんなど、消化に良いものをあげてください。

嘔吐後、
食べたがるとき

まずは水分を摂取して、嘔吐しないことを確かめてください。脱水が心配だからといって、吐いているときに大量の水分を与えてしまうことがありますが控えてください。さらに嘔吐を繰り返してしまい、唾液や胃液まで吐くことで脱水をより進行させます。少量の水分から始めて、様子をみながら徐々に増やしていきましょう。

子どもの下痢や血便で
受診を急ぐ症状

  • 元気がない
  • しんどそうにしている
  • おしっこが出ない、色が濃い
  • 飲み物を飲みたがらない
  • 口の中が乾燥している

このような異変・症状がある場合、すぐに当クリニックに受診するようにしてください。

子どもの下痢・血便の
原因や考えられる病気

子どもの下痢・血便の原因として次のような病気が考えられます。

風邪

腹痛、下痢をきたす風邪もあります。整腸剤を内服することで少しずつ改善していきます。

ウイルス性胃腸炎(嘔吐下痢症)

ノロウイルス・ロタウイルス・アデノウイルスなどの感染症にかかると、発熱、咳、鼻水、吐き気・嘔吐に続いて、下痢症状が現れます。迅速検査で診断が可能です。

細菌性胃腸炎(食中毒)

細菌性胃腸炎(食中毒)はサルモネラ菌や病原性大腸菌などが原因で起こります。1日から2週間程度と幅広い潜伏期間を経た後、発熱、激しい腹痛、嘔吐、下痢などの症状が現れます。血便が出ることもあります。適切な抗菌薬を内服することで治療ができます。

子どもの
下痢・血便の予防方法

手洗い・うがい

手洗い・うがい下痢や血便が起こらないように、小まめな手洗い・うがいを心がけて細菌感染を防ぐようにしましょう。

子どもが下痢を
したときの事、治療に
ついて

下痢が続くときは少し多めの水分摂取を心がけてください。消化に良い物を選んで食事をさせるようにしてください。腸内細菌のバランスが崩れて下痢が長引くこともあり、長期に整腸剤の内服が必要なこともあります。また、乳幼児期はおしりがかぶれてくることもあるため、同時に軟膏治療も行います。

下痢をした時の
おすすめメニュー

  • 湯冷まし
  • 麦茶
  • うどん
  • おかゆ

下痢をした時には避けてほしいメニュー

  • 糖分の多いジュース
  • 揚げ物
  • 海藻やキノコ類など、消化しにくい物
  • 牛乳

救急受診の目安

救急受診の目安として、こちらのサイトもご参考にしてください。

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