乳児湿疹、おむつかぶれ、
アトピー性皮膚炎

乳児湿疹

乳児湿疹乳児期にできる湿疹で、ニキビのようなものから、赤く小さなブツブツまであります。生後1か月頃から起こることがあります。

症状

  • 頭や額、頬、耳のまわり、首などにニキビのような湿疹ができる
  • 赤く小さなブツブツができる
  • かゆみがあるため引っ掻いている

など

原因

皮脂や空気中の様々な物質が、皮膚のバリア機能が弱い乳児の皮膚を刺激することで発症するのではないかと考えられています。

治療方法

肌を清潔に保ち、保湿剤を塗布することで症状の増悪を防ぐことができます。しかし、症状が強く現れている場合にはステロイド外用薬の使用を検討します。
当クリニックでは、ステロイドの塗布の方法、塗布量、減量方法など丁寧に説明します。

ステロイドについて

ステロイドは用法・用量を守れば安全に使用することが可能です。
ステロイドの使用方法は、数十年かけて研究が進んでおり、使い方次第で非常に有効な治療法であることがわかってきました。短期間、必要なときは十分な量を使用し、休薬期間をもうけながら、長い期間使用しない方法を提案しています。
なかなか皮膚の状態が改善しない、これまでの治療法に疑問や不安があるなどございましたら、当クリニックにご相談ください。ていねいに説明いたします。

おむつかぶれ

おむつかぶれおむつが触れている部分で起こる皮膚の炎症を“おむつかぶれ”と言います。
おむつかぶれは決して珍しい症状ではなく、ほとんどの赤ちゃんが経験するものです。

症状

  • おむつが当たっている部分に赤いブツブツができる
  • 肛門周囲が特に赤くなる

など

原因

おむつかぶれの原因は、赤ちゃんが出すおしっこやうんちの含まれる老廃物や酵素、大腸菌などです。これらが皮膚に当たることで炎症を起こします。
また、おむつ内の汗や蒸れ、おむつそのものの刺激もかぶれの原因となります。

治療方法

おむつかぶれを改善するには、お尻をいつも清潔にすることが大切です。
当クリニックでは保湿剤を使用したり、必要に応じて保湿剤以外の塗り薬を併用して治療します。

対処方法と予防・
対策方法

通常は保湿剤を1日に数回塗布することで予防できます。しかし、頻回に排便をするお子さんの場合、肛門周囲が赤くなってきたら、早めに保湿剤以外の軟膏の対応をおすすめします。

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎皮膚のバリア機能が低下していたり、アレルギー反応により皮膚で炎症が起こったりしてかゆみを伴う慢性的な湿疹が出る病気です。

症状

  • 首、肘、膝、足首などの慢性的な皮膚のかゆみ
  • 湿疹
  • 皮膚の乾燥

原因

元々アレルギー体質で、そこに様々な環境要因が加わることで症状が出現します。また、乾燥して皮膚のバリア機能がさらに低下することでも症状が増悪します。

治療方法

お子さんのアトピー性皮膚炎への主な治療方法として、外用薬と内服薬の使用が挙げられます。

外用薬
ステロイド外用薬

年齢や症状が現れている部位に合わせて、適切なステロイドを選択して症状を改善します。 当クリニックではステロイドを長期に使用しないように、塗り方、ステロイドの減量方法などていねいに説明します。最終的にはステロイドからの離脱を目指します。

免疫抑制剤(プロトピック)

免疫機能を調整するお薬で、2歳以上のお子さんに使用できます。ステロイドに抵抗がある場合や、長期的に必要な場合に使用します。使い始めは皮膚のピリピリした感覚がありますが、次第に改善します。

保湿剤

乾燥により低下した皮膚のバリア機能を補うために使用し、アトピー性皮膚炎の増悪を予防します。ステロイドを使用しないときに塗布し、ステロイドを減量する際にも活躍します。

内服薬
抗アレルギー薬

抗アレルギー薬を内服してかゆみなどの症状を抑えます。

救急受診の目安

救急受診の目安として、こちらのサイトもご参考にしてください。

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