いちご状血管腫
(乳児血管腫)、
とびひ、じんましん

いちご状血管腫
(乳児血管腫)

いちご状血管腫(乳児血管腫)とはお子さんにできる良性の腫瘍で、生後2週ごろから赤いあざとなって盛り上がり、その後、1歳を過ぎた頃から自然に小さくなっていきます。女の子に多く、身体のどの部分でもできます。

症状

生後2週ごろから湿疹のような赤いあざが現れて、盛り上がったりします。時に出血することもあります。

治療方法

いちご状血管腫(乳児血管腫)は良性であるため、慌てて治療をする必要はありません。主に美容上の問題であり、サイズが大きいものや、目の周囲にあるなど、レーザー治療が困難なものには内服治療を行います。

経過観察

いちご状血管腫(乳児血管腫)ができた部位によっては、経過観察で良い場合があります。

レーザー治療

部位、大きさによってはレーザー治療を行います。数か月ごとに複数回行う可能性があります。

内服薬

レーザー治療だけでは十分な効果が得られない、レーザー治療が困難な場合はへマンジオールシロップ(β遮断薬)の内服薬を使用することもあります。

とびひ
(伝染性膿痂疹)

とびひ細菌に感染することで起こります。水ぶくれやかさぶたなどの症状が現れ、アトピーなどにより皮膚のバリア機能が低下していると起こりやすくなります。

症状

  • 一部にかさぶたやブツブツが集中している
  • 水ぶくれになっているものもある
  • かゆみがある

原因

主に“黄色ブドウ球菌”や“溶血性レンサ球菌”で、バリア機能が弱まっている皮膚からこれらの細菌が侵入することで起こります。

治療方法

症状が軽い場合には、塗り薬で治療します。症状が全身に広がっている場合には、塗り薬に加えて、適切な抗菌薬の内服を併用することもあります。

ご家庭での注意点

とびひは皮膚の常在菌が原因で発症する病気ですが、他人にうつる可能性があります。タオルの共用やプールは治るまで控えましょう。毎日入浴して患部は清潔にしましょう。症状が強ければ、ガーゼなどで患部を覆ってしまうことも必要です。登園・登校は可能です。

蕁麻疹(じんましん)

蕁麻疹かゆみを伴うみみず腫れのような赤みがみられます。形・大きさは様々で、全身のいろいろな部位に現れ、地図状に広がります。

症状

  • かゆみがある赤い膨らんだ湿疹が全身にできる
  • まぶたが腫れる
  • 喉がかゆくなる
  • 息苦しさがある

など

受診を急ぐ症状

「瞼や唇が腫れる」「喉がかゆくなる」「咳き込む」「息苦しさがある」などの症状がある場合、すぐに受診するようにしましょう。

原因

蕁麻疹の原因は大きく“アレルギー性”と“非アレルギー性”に分けられます。
アレルギー性の蕁麻疹は、アレルゲン(アレルギーの原因物質)に反応して起こります。非アレルギー性の蕁麻疹は、摩擦などの物理的刺激、気温の変化、発汗、ストレス・疲労の蓄積などが原因で起こります。

ご家庭での対処方法と当クリニックでの
治療方法

体を冷やす

冷たいタオルやクーラーなどで体を冷やすと、症状が和らぎます。

入浴を控える

身体が温まるとかゆみが強くなります。症状が強く出ている時は入浴を控え、シャワーまでにしましょう。

治療

抗アレルギー薬の内服を中心に使用し、かゆみを抑えるために塗り薬を使用することもあります。蕁麻疹を繰り返す場合には、ステロイドの投与を行うこともあります。

救急受診の目安

救急受診の目安として、こちらのサイトもご参考にしてください。

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